私のお墓の前で泣かないで下さい

昨日15日は終戦の日でした。
毎年と言っていいほどこの時期になると、戦争関係のドラマやアニメが放送されている。
戦争という悲劇の歴史を忘れないように、また、平和への願いを込めて放送されているのだそうです。

先週の金曜日と土曜日に戦争漫画の代表作である「はだしのゲン」がテレビドラマで放送されていました。


「千の風になってドラマスペシャル 」の第3弾として放送されました。
ご覧になった方も大勢いらっしゃるのではないでしょうか？
視聴率は関東地域で前半18.2%、後半20.5%を記録。


『はだしのゲン』は、中沢啓治による、自身の原爆の被爆体験を元にした漫画。
同タイトルで実写映画やアニメ映画化もされている。
今回のテレビドラマ化は初めてだそうです。
辛い体験をしてもなんとかして生きようと頑張る主人公の姿がたくましく描かれています。
1972年に「週刊少年マガジン」の漫画家自伝企画の第1弾として掲載された、中沢の自叙伝『おれは見た』を元に、脚色を交えて1973年から「週刊少年ジャンプ」での連載が始まったそうです。

小学校の頃、学校の図書館に漫画が置いてあり読んだ記憶があります。
原爆投下のシーンや被爆者などの結構リアルな描写も所々にあり、ちょっとしたトラウマになったものです。
アニメでも見た記憶があります。

テレビドラマが放送されると聞いて、見てみようと思ったが、当時の漫画で見た被爆シーンのトラウマがあるもんで、ちょっと見るのを躊躇いましたが…見ちゃいました。
やっぱ原爆投下シーンや被爆者の描写とかはCGだろうなとか、結構リアルでおどろおどろしい感じなのかななんて思ってドキドキしながら見ましたが、全然そんなことはありませんでした。

もう…涙腺弛みっ放しでしたよ。
嫌ですねぇ…年取ると涙もろくなっちゃって(笑)
ドラマ内の至る所に俺の涙のツボを押さえるようなシーンの連続でした。

やはり一番の決め手は主人公ゲン役の小林廉の迫真の演技でした。
将来が楽しみな子役です。






見事です。




父、大吉役の中井貴一
戦争に反対し、人々から非国民と呼ばれていた父
しかし最後は戦争に行く長男、浩二(中尾明慶)を見送り、「中岡浩二！万歳!!」と涙しながらの迫真の演技。
一番涙しました。




母、君江役の石田ゆり子
昭和の母を見事に演じきりました。
死んだ家族の遺骨を抱きしめ涙する演技は流石です。




その他の役者陣のキャスト配置も見事でした。

中でも異彩を放っていたのは…


ゲンの弟、進次役の今井悠貴
座敷わらしみたいでインパクト大です。





原作漫画とは若干異なった内容でしたが、終戦当時の描写は見事に再現されていて、素晴らしい感動作品となってました。

ちなみに原爆投下前の広島市街地を広島県福山市と佐賀県武雄市にオープンセットを作って撮影が行われ、茨城県高萩市の工場跡地にオープンセットを建て、原爆投下後に焼け野原になった広島市街地を忠実に再現したそうです。
原爆投下時の被爆シーンは控えめにされていたので、過去に読んだ漫画のトラウマはなかったです。
しかし逆にあまりに感動しすぎていい意味でのトラウマになっちゃったかも(；・∀・)


私のお墓の前で泣かないで下さい。
俺は墓の前ではなく、テレビの前で泣きました。

[出典:フリー百科事典Wikipedia]
[リンク:千の風になってドラマスペシャル第3弾はだしのゲン]