キティー婆

夕方のスーパーではそれぞれの家庭の幸せが溢れてるもんです。
今日の晩御飯のメニューどうしようかしらなんて考えながら買い物をする主婦や一人暮らしだけど自炊を楽しんでる学生とか様々な人間模様がそこにはあるのです。
がしかし、よく注意深く周りの客を観察してみると結構面白いものが見れたりするもんです。


キティー婆。
俺はそう呼んでいます。
たまに見かけるその婆はピンクの服を着ています。
胸元にはあのキティーちゃんの顔がでかでかと。
歳は50代後半といったとこです。
ズボンももちろんピンク。
ピンクが似合うのは林家ペー、パー子夫妻ぐらいなもんです。
見ていて非常にキツイ。

歳相応の格好っていうのはあると思いますが、その婆はそういうのはまったくない。
メルヘンな感じが相当痛い。
髪も金色に近い感じに染め二つに結び、格好は全身ピンクで手にはかわいらしいこれもまたキティーちゃんのきらきらしたバック。
化粧も塗りすぎだろ！っていうほど塗りたくり、眉毛はこれでもか！と言わんばかりのぶっとい眉毛。
クレヨンで描いたの？と思っちゃうほどの不自然さ。
明らかにその場の雰囲気にマッチしていません。
すれ違う周りの同年代のおばさん達とは何か違う異質なものが漂っています。

顔はなんとなく久本雅美似。

一人で何やらぶつぶつ言いながら買い物をするその姿は、まさしくホラーです。
下手に絡んだりした日には何をされるか…

そんなキティー婆は、そこで働いている友達曰く、週3回昼間によく現れるそうで、俺が目撃したのも日曜日の昼間。
しかも買っていくものはいつもバターだけらしいです。
一応店内をくまなく回り、かごに商品はいくつか入れるらしいのですが、結局最後には全部棚に戻し、レジに持っていく頃にはバターだけだそうです。
週3回バターだけ購入？
どんだけバター好きなんだよ!?(；´Д｀)
牛乳とかチーズとかならまだしも、バターってそんなに消費しないと思いますけどね。
やっぱちょっと頭が痛い婆なんでしょうか？
一度だけ、その友達はキティー婆と絡んだそうで、その時は拷問っていうか何かの罰ゲームのようだったと言っていました。
キティー婆との絡みはそれほどキツイってことで(笑)
まあ、店にとってお客様は神様ですから、どんな客であろうが笑顔で接客しなければならないんでしょうね。
お疲れ様です。


ほんと、うちの近所のスーパーはブログネタの宝庫ですね。