Believe in God!!

電車等に乗っていて突然何の前ぶりもなく訪れる恐怖。
それは誰の身にも起こることであり、その恐怖が訪れた瞬間、人は神という者の存在に縋ろうとするものである。

その恐怖とはずばり「便意」

しかもそれは普通の便意ではなく、明らかに下痢の便意である。
普段近くにトイレがある場所ならばそこに駆け込めばなんら問題は無いのだが、ここは電車内。都心部を走る電車にはトイレというものは備え付いていない場合が多い。

そんな時、あなたならどうしますか？

今日俺はその恐怖を身をもって体験したのです。

久々に都心に遊びに行こうと友人を誘った。
その友人との待ち合わせ場所へと急ぐ車内で、その恐怖は突如俺を襲ったのです。
何の前ぶりもなく腹部に違和感を覚えたと思ったら、額に脂汗。
まさか…こんなところで下痢か!?
俺は何とか目的地に着くまで我慢しようと腹と肛門に力を込め我慢したのです。
が、奴(下痢う○こ)は容赦なく俺の肛門をノックしやがる。
見る見るうちに俺の顔色も変わってきてたことでしょう、周りの乗客の一部が俺の異変に気づいている様子だったが、どうすることも出来ないのが現実なわけで。
「どうしたんですか？大丈夫ですか？」と声をかける者も誰一人いない。

どうする俺…このまま漏らすのか？
いや、もう俺はいい大人だ。もうすぐ30歳になる立派な大人だ。
こんな公衆の面前で漏らすなどとプライドが許さねぇ。
ならば、次の駅で降りてトイレに駆け込むか。
いやまて、次の駅は乗り降りが激しい駅。
タイミングを誤れば降りることが出来ないかもしれない。
それ以前に降りたとしてもトイレは混んでいるのが目に見えているじゃないか。
どうする…そのまた次の駅で降りるか？いや、そこまで奴は待ってはくれない…

そんな葛藤が俺の脳裏で繰り広げられていたのです。

結局出入口付近に移動し陣取り、うまく電車から降りられるタイミングとトイレにうまく滑り込めることを神に祈ることにしました。

神は本当にいた。
電車の扉が開くと同時に周りの乗客のことなどお構いなしに飛び降り、トイレに駆け込むことに成功。
そして、ただ一つ開いていた大便コーナーにうまく滑り込み成功！
紙が無い…なんてオチもなく何とか用を済ませトイレを後にした時には、何だか神によって救われ、自らも悟りを開いたかのような感じを覚えたのです。

駅のホームから見上げた空には夕焼けが光り輝き…


とまあ、ちょっとドキュメンタリーチックに書き殴りましたが、これは紛れも無いノンフィクションです。

そういえば以前ネットにて「20歳を過ぎて、うんこを漏らした男たち」ってのを見て爆笑してた自分がいましたが、爆笑したがゆえに漏らしてしまった人々の悲しい魂が俺を今日のような状況に追い込んだ可能性も無くもない。

ちなみに、20歳過ぎてからもふとした瞬間に漏らしてしまうっていうのは、女性よりも男性のほうが多いそうですよ。
いやいや、女性も漏らしてる人もいるけど漏らした事黙っているだけじゃねぇの？って思いますが…
ようは女性より男性の方がそんな話を笑い話として言えるヨゴレが多いってだけのことなんです。
もっと言うなら「羞恥心」は男性よりも女性の方があるってことなんです。
女性だって漏らしちゃうことぐらい絶対にあるはずなんです(笑)

ちなみに俺は漏らしちゃいないですよ。