俺の奇譚

皆さんは霊感ってあります？
俺はまったくと言って良いほどないです。
っていうより、無いと思っているだけかも知れませんが。

そんな俺も小さい頃は有る人間だったそうです。
これは俺の親から聞かされた衝撃的事実です。

よく赤ん坊の頃とか大人には感じないことが感じたりするって言われますね。
俺も赤ん坊の頃、天井を見上げてケタケタ笑ってたらしいです。
言葉を話せるか話せないかの微妙な頃に、壁に向かってブツブツ言っていたりとかしていたらしいです。
まるで何者かと会話しているかのように。
おそらく俺には何かが見えていたんでしょうね。

4歳の頃『カズくん』って友達が俺にはいたらしいです。
もちろん実在しないカズくん。
俺は親に「今日も座敷でカズくんと遊んでた」って言っていたらしい。

今となっては信じられないことだらけですが、年齢が上がるにつれ、そういう感覚が薄れていったんでしょうね。

また違う話。

俺の父方の祖母は俺が生まれる何年も前に亡くなりました。
なので俺は一切祖母のことは知りません。
父の実家の仏壇がある部屋の遺影でしか、祖母の顔は知りません。
思い出なんかももちろんあるわけが無いんです。

が、俺は祖母との思い出があるんですよ。

祖母は事故で怪我を負い、足が悪かったそうですが、俺はその話は親から聞いています。
でもいつどこでどのように怪我をして足を悪くしたかは聞かされていませんでした。
しかし、その怪我をした現場に俺は居たかのように話していたそうです。
俺当時5歳。
親もかなり困惑してたらしいです。
しかも、足のどこが悪いのかまでも見たように話していたそうです。
今となってはその詳しいことは記憶にありません。

親の話ではそういった俺の不可思議な言動は8歳で止まったらしいです。
8歳の頃、俺に一体何が起こったのでしょう？

皆さんの中にも似たような経験された方いるのではないでしょうか？

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