派遣切り

世界的な金融危機の影響で派遣社員の解雇が増えています。
通称「派遣切り」は社会問題となっている年の瀬。
そういう俺も派遣業界で食わせてもらっているわけですが、決して他人事ではないです。


トラック大手のいすゞ自動車が派遣社員と期間従業員の計約1400人全員の契約打ち切り方針を打ち出していることを受け、同社藤沢工場（神奈川県藤沢市）で働く派遣社員2人らが9日、厚生労働省で会見し全員の契約解除の撤回や、社宅や寮居住者への退居勧告の撤回を訴えた。

[ｿｰｽ：いすゞ自動車解雇問題より]

自動車製造の他、半導体、電子部品製造などの派遣切りも加速しているそうです。
このままでは年を越せない、路頭に迷う、ホームレスになるしかないのかなどど不安を抱えている人も少なくない。

そんな中、労働組合の派遣ユニオンが11月29、30日に全国各地で設置した「ホットライン」に、こうした窮状を訴えた相談が2日間で、約480件もの悲痛な声が全国の派遣社員から寄せられたといいます。

相談例
50代女性
派遣元から業績が悪く、仕事がないので、２カ月更新の契約を１カ月で打ち切りたいと告げられた。

60代女性
テレホンアポインターのパートをしていたが、会社から「給料を払えない」と言われ、10月分の給料を受け取っていない。

50代男性
食品会社で働いていたが、、「10月いっぱいで契約を解除する。もう来なくていい」と、自分が登録している派遣会社から“解雇期限”のわずか4日前に通告された。

50代男性
機械工場で働いていたが、10月に「年内いっぱいで辞めてくれ」と告げられた。

などなど相談の電話は鳴り止まないという。
結構年齢のいっている方々が多いようですが、若い人からの相談もあることでしょう。

トヨタ自動車の関連の部品工場で働く30代男性は、9月に解雇を言い渡されたそうです。
契約は、あと1ヶ月余り残っていたが「不況」を理由に突然、宣告されたという。
「すぐに出て行ってくれ」と、次の派遣先も決まらないままに寮を追われた。
当初は、ネットカフェなどで寝泊まりしていたが、薄い蓄えはすぐに底を尽き、今はホームレス生活を続けながら職を探しているという。

俺が今働いているところは工場ではないですが、経営状況は決していいとは言い切れず、明日解雇を言い渡されてもおかしくはないですね。
不安で夜も眠れません。
解雇はしょうがないっていえばしょうがないですが、せめて年が明けてからにしてねと願うばかりです。
派遣じゃなく正社員で働くっていう手もありますが、このご時世ですからすぐに仕事が見つかるかというと難しいでしょうし、仮に見つかって働けたとしても正社員でも解雇がある時代だし、新卒者の就職も厳しい感じになってきているみたいなので、どうしようもない。

「派遣切り」に厚労省は、5年前に比べ3倍の133万人に増加しているという派遣社員の実態調査に乗り出したそうです。

が、しかし、具体的支援は、従来通りのハローワークでのあっせんや、打ち切り先への解雇手当の支給要請などとみられ、同省職業安定局も「求人も減っており、状況は厳しい」と、打開策を見つけることができないでいるそうです。